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前回は私の購読しているメルマガで取り上げられていた“勇気”に関する一節を紹介しました。

なぜかというと、私自身がつい最近“勇気”を出せずに後悔したからです。

どんな状況で勇気を出せなかったのか…。

ご興味のある方は、引き続き以下をお読みいただければ幸いです。

 

それは、中国滞在中に起こりました。

私は中距離バスに乗っていました。

そのバスは全長約60kmのコースで、途中(出発直後を除き)5ヶ所の停留所に停まります。

5ヶ所の停留所を分かりやすく意訳すると“都市中間駅”“大型スーパー駅”“バス北駅”“電車北駅”“長距離バス駅”です。

※中国ではバスの停留所を“駅”と表現します。

 

事件は“バス北駅”で起こりました。

 

運転手「もう一人、ここで降りる予定の人がいるだろ? 早く降りて!」

青年「ここは電車北駅じゃないですよね?」

運転手「ここはバス北駅だよ。 あんたここまでの切符しか買ってないんだったら早く降りな。」

青年「僕は電車北駅へ行きたいんですけど。」

運転手「ここまでの切符しか買ってないんだから降りろよ。 降りてから電車北駅へ行きな!」

 

運転手の高圧的で優しさのかけらもない態度は不愉快でしたが、最近は中長距離バスの利用に身分証が必要なほど運用が厳しくなっており、その要求自体は間違っていません。

まもなく、その青年は大きな荷物を抱えて降りて行きました。

 

おそらく大学か専門学校の一年生で、夏休みが始まって実家へ戻るのに、初めてこのルートを利用したのでしょう。

“バス北駅”は中国語で“汽車北站”、“電車北駅”の中国語は“火車北站”で、私が拠点とする地域ではどちらも略称で“北站”と呼ばれます。

他都市から来ていて普段は学生寮で生活していて中距離バスを利用することのない若者なら、“汽車北站”と“火車北站”があることや、自分が買った“北站”の切符がどちらまでのものか、よく分からなくても当然です。

私も慣れるまでは同じような苦労を何回もしました。

 

だからこそ、どうして私は勇気を出して途中下車し、その青年に「一緒に汽車北駅まで行こう」と声を掛けられなかったのか!

 

実は私はその後に約束があり、時間に余裕がなかったために躊躇してしまったのです。

でも、遅れることを電話すれば済む話です。

 

バスが再出発してから、後悔の念は大きくなるばかり。

あの青年は電車北駅へたどり着けただろうか?

無事に予定していた電車に乗れただろうか?

久しぶりの帰省を楽しみにしていただろうに、今は一体どんな気持ちだろうか?

 

もう二度とこんな後悔はしたくありません。

 

次に何か「誰かのために動こう」と思った時は、勇気を持って行動します。

勇気を出して一歩を踏み出します。

 

言葉が通じなくて役に立たないかもしれません。

言葉が通じても断られるかもしれません。

 

それでも

 

行動しないで後悔するよりも、行動して反省する方がマシ!!

 

ですよね?

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