集中力アップにはリラックスが必要、集中とリラックスのバランスが大切ということを、前回の記事で紹介いたしました。
今回は同じことを別競技も参考に確認してみましょう。
さて、そもそも集中とはどのような状態なのでしょうか。
多くの人は、何か一つのことや何か一点に焦点を当てている、絞り込んでいる状態を集中と思っています。
周りのことに脇目もふらず、一心に目の前のことだけを見ている状態、目の前のことだけに取り組んでいる状態だと考えてしまいがちです。
しかし、優秀なゴルファーはボールを凝視したりはしないと言います。
いわゆる一点だけに集中しすぎると、周りが見えなくなってしまうのです。
周りが見えなくなっている状態では、決して高いパフォーマンスを発揮することはできません。
やはり、集中とリラックスが共存することで、初めてハイパフォーマンスになるのです。
ハイパフォーマンスを発揮するために必要なことは2つ。
まずは、何をするかを明確にする認知することです。
フェイアウェイまでどれくらいの距離で、池はどの位置にあり、風向きや強さはどうでと考えてどうスイングするかを決める。
しかし、自分にとって外側の状況を認知することにより、今日の風はやばい、このコースは難しい、1 打目は最悪だったなどと、勝手に意味付けをしてしまいます。
この意味付けがあると、何をすべきか明確にできません。
集中している状態とは決して周りが見えなくなってしまい視野が狭くなるという状態ではなく、心の質をしっかりと担保し、余裕やリラックスが共存している状態のことです。
これをつくるためには、さらに、どんな心でという質の部分を意識する必要があります。
自分の外側として環境を認知して何をするかを明確にし、自分の内側として心の状態を整えることで、真の集中状態に入ることができるのです。
一般的な集中状態に対してのイメージは、とにかく外に外にとなっているので、もっと内に内に向かっていく意識を鍛えていかないといけません。
でなければ、結局は外側の状況を認知することがただ強力になっていくことを集中だと思ってしまいます。
それは盲目的な状態でしかありません。
周りをちゃんと見ること。
見るけれどもそれにもっていかれないこと。
このバランスが大切なのです。
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