感情コントロール② 表情や態度が感情をつくる

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プロバスケットボールチーム“東京エクセレンス”やプロ野球選手個人を指導しているスポーツドクターの辻秀一さんはこう言っています。

 

感情はどこで感じているのでしょうか?

心でしょうか? それとも脳でしょうか?

 

最近の脳科学の研究によると、人が感情をどこで感じているのかということも、少しずつ分かって来ているようです。

研究の結果によると、わたしたちは体のいたるところで感情を感じているそうです。

つまり、脳や心臓といった、いかにも感情を感じていそうな器官だけでなく、手や足、お腹や顔など、人体のあらゆる場所が感情を感じる器官だというのです。

なかなかおもしろい結果だと思われるでしょう。

 

しかし、実はわたしたちは実感としてこれを知っているのではないでしょうか?

例えば、緊張しているとお腹が痛くなったり。

恥ずかしいときは、顔や耳が熱くなったり。

嬉しいときは、体全体から何か感情が溢れ出しそうな感覚になったり。

人が感じる色んな感情は、体の器官に変化をつくります。

 

そして、感情とパフォーマンスはとても密接に結びついています。

イライラしているときとワクワクしているときとでは、人のパフォーマンスには違いが出ます。

1 時間もあれば、新書程度の本を読み終わっていた人も、不安が頭を覆っていたり心配事を抱えていたりすると、3 時間経っても 4 時間経っても読み終わらなかったりします。

これは、決して読む能力が無くなったわけではなく、人間の機能が低下しただけなのです。

 

このように、感情は私たちのパフォーマンスの質を判断する指標だといえます。

だとしたら、できるだけパフォーマンスを高める感情をより長い時間感じていたいと思うのではないでしょうか?

できれば楽しい方がいいし、できればワクワクしていたい。

できれば幸福感や充実感を感じていたいと思うはずです。

 

感情は体の色々な場所で感じているのとは逆に、実は体の各器官がわたしたちの感情をつくっていることも確認されつつあります。

嬉しいと笑顔になりますが、逆に笑顔をつくれば嬉しくなります。

自信があると、胸を張って堂々とたたずむ事ができますが、逆に堂々とたたずむ事で、自信を感じることができます。

 

ほとんどの人は、一方通行で

出来事 → 感情 → 表情・態度

となっています。

 

しかし、

表情・態度 → 感情

という方向も可能なのです。

 

そして感情を変えれば、パフォーマンスの質が上がり得られる結果も変わります。

表情や態度があなたの心を、感情をつくり出しているのです。

決して、外側に起こった出来事だけが要因ではないのです。

 

自分の表情や態度を自分の心のために選択する生き方を今、この瞬間から初めてみませんか?

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