過保護と過干渉(具体例)

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久しぶりの投稿になってしまいましたが、今回も過保護と過干渉についてお話ししたいと思います。

 

ある生徒がいるクラスの学級委員長は、テストは成績優秀で運動もでき先生の指示に忠実な、いわゆる優等生です。

先生からの信頼が厚く、基本的なクラスの運営を任されています。

ただ、リーダーシップが行き過ぎて、クラスの生徒に高圧的な態度をとることがしばしばあるようです。

この生徒だけでなく他のクラスメイトも、精神的な疲労を訴え始めているようですが…。

 

この場合、親としてどのような対応をすればよいのでしょうか?

 

まず考えていただきたいのは「親として子どもを守るべきか、それともあまり関わらない方が良いのか?」ということです。

いろいろな考えがあると思いますが、基本的には「親として子どもを守るべき」でしょう。

 

このケースの生徒は、学級委員長の態度によって、精神的な疲労を訴えています。

であれば、親が学校に「うちの子が、学級委員長のことで悩んでいるんですが、担任の先生はご存知でしょうか?」と連絡をする(あくまでも連絡であり通報ではありません)ことが大事です。

 

おそらく学級委員長も悪気があってやっているわけではないはずです。

むしろ学級委員長としての責任感が強くてやっている行動の可能性もあります。

それを把握できていないのは、担任の先生に責任があると思うので、そのことについて相談すればよいのです。

 

さて、子どもが「学校の先生に言わないで欲しい」と言っている場合、親はどうすればいいのでしょうか?

 

そんな時は一定期間(状況によりますが2週間〜1ヶ月程度)見守りましょう。

なぜなら、子どもには子どもの事情があるからです。

親からの連絡が他の生徒に伝わり、いじめの原因になったら本末転倒です。

そういった可能性も考えて、子どもは「言わないで欲しい」と言っているので、一旦は見守ってあげるのが良いです。

ただ、「あなたが心配だから、◯◯(上記の一定期間)たっても学級委員長の態度が変わらなければ、一度先生に電話するか相談しよう。」と伝えておきましょう。

 

逆に、子どもが「学校の先生に言って欲しい」と言ってきたらどうしますか?

 

「それくらい自分で解決しなさい」などと言ってはいけません。

子どもが親に頼むのは、親を頼っている証拠です。

子どもから詳細を聞いて、すぐに連絡してあげましょう。

ただ、その際に子どもが望んでいる以上の行動はとらないように注意してください。

「こっそり伝えて欲しい」と言うなら、先生には「私から聞いたことは言わないでください」と伝えることが大事です。

「学校には行かないで電話だけで伝えて欲しい」と言うなら、電話のみで伝えることが大事です。

子どもの要求以上の行動をとるのは過干渉になってしまうので、注意しましょうね。

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