小平選手は、ソチオリンピックでメダルを逃した直後のコメントで、
「世界が急激に進歩しているというのは間違いないので、日本にとどまっていては駄目だなと思いました。
(今後は海外に行く?)もしチャンスがあれば行ってみたいです。」
と、未来へ目を向けられたことが新たな成功への第一歩になりました。
ただ、それ以上に大切なのは、海外での武者修行を実行したことでしょう。
周囲には反対の声もあったそうですが、2年の間(当初の予定は1年だったらしい)オランダへ旅立ちます。
今回、金メダルを獲得したことで留学の成果を評価されているものの、メダルに届かなければ行ったのに無駄だったという世論になっていたかもしれません。
※ここでは、オランダでの研鑽後に積み上げた世界選手権やW杯の成績を、あえて無視します。
しかしながら、オランダ留学をせずにメダルを逃したら、行っておけばよかったと数倍・数十倍の後悔をしたであろうことは容易に想像できます。
さて、いよいよ平昌オリンピックです。
出場種目決定時に
「500で金メダルを獲るために1000で銅メダル以上が方程式とすれば、1500でもそこそこ滑れないと戦えない。
入賞圏内には行きたい」
1500m6位入賞時に
「初戦だったけどまずまず。低地では自己ベスト。
(次の)1000、1500とつなげていけたらいいと思う。
氷と対話して、氷とけんかしないよう、落ち着いて滑るように意識した。
1000につながる準備ができた」
1000m銀メダル獲得時に
「身体は動いていたし、練習の感触も良かったので、実力が足りなかっただけだと思う。
(コーチの)結城先生からは『立派だったぞ、良いレースだったぞ』と言われました」
「1000mに関しては(昨年12月に1分12秒09の)世界記録を出しましたけど、完全に私は強いんだろうかと、まだちょっと信じ切れていない。
そのへんが結果として出てしまったのかなと思います。
でも、1000mで3位以内に入ったことで、500mで金メダルを取るための方程式に乗っていると思う。
まだチャレンジできる舞台がある。そこに向かっていきたい」
そして、500mで金メダルを獲得します。
注目すべきは、出場種目決定時のコメント通りの成績を収めたことです。
お見事としか言いようがありません(笑)。
私個人としては、世界記録を保持しW杯でも連勝(転倒を除く)していた1000mで銀メダルに終わった際、結果を冷静に分析して次戦へ向かっていきたいと言えた時点で500mでの金メダルはほぼ手中にあった気がします。
最終的には金メダルを射止めた小平選手ですが、前々回のバンクーバーと前回のソチでは苦杯をなめており、順風満帆だった訳ではないことを忘れないでください。
敗北という挫折を味わいながらも、周囲に感謝しつつ未来を見つめ、反対意見に負けず新たなことにチャレンジし、たゆまぬ努力で栄冠を勝ち取ったことを覚えていてください。
次はあなたが別の分野で栄冠を勝ち取りましょう!
あなたのお子様に栄冠を勝ち取らせてあげましょう!
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