皆さんは「脳が疲れてる」と感じたことはありませんか?
脳が疲れを感じるのは、目の前で起きている場面と脳の働きにミスマッチが起きている時です。
目の動きには焦点視と周辺視があります。
しかし、自宅でのデスクワークや休憩中にスマホの画面を見てばかりいると、焦点視ばかりが使われます。
こうして焦点視ばかり使い続けると、バランスを取るために、強制的に脳内で“ホメオスタシス”というネットワークの切り替え作業が行われてしまいます。
このような時に「脳が疲れてる」と感じるのです。
脳を過度に働かせないために再認識していただきたいのが、脳は省エネを目指す「内臓」であるということです。
脳は使えば使うほど能力が上がると考える人が多いのですが、胃を使えば能力が上がることがないように、内臓なりの使い方があるということを知るのが重要です。
脳は、これまでの経験をもとに、常に次の行動の予測をするのですが、予測どおりに動いていればエネルギーの消費を抑えることができます。
そういった意味でも、新しいことをすることが必ず脳のリフレッシュに繋がるわけではありません。
今まで一度もやったことのもないのに、朝からスムージーを作ってランニングを始めるなど、いきなり普段とは違うことをやると、予想しない行動に脳が疲れてしまいます。
エネルギーを消費しないようにしようにして作られるのが、日々の習慣です。
自分の意思ではなく、省エネを目指す脳が勝手に習慣化していくのです。
望ましい習慣を身に付けたい時にまず目指すべきが、習慣の一部に新しいものを取り入れるということです。
未知の状態が50パーセント、既知の状態が50パーセントというのが、脳が一番やる気になると言われています。
場所を変えることや、順番を入れ替えることは、結構簡単にできます。
場所を少し変えただけで、だらだらするつもりが、横になっているのが嫌になって動き出してしまったり、時間を変えただけで、無駄にネット情報を見なくなったりすることに気付くはずです。
また、脳には、5分・15分・90分と集中の区切りがあります。
だからこそ、5分やって乗らなかったらやめてしまうなど、脳の特性を理解した上で実行すると、できてしまうことは多く存在するのです。
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