ニコラス・セペダの実験は、もし1回しか復習しないとしたらいつやるべきかを示しています。
1年後の試験までに1回しか復習しなければ、 当然 ながらテストではまともな点数は取れません。
「他のタイミングで復習するよりはマシな結果になる」というだけです。
それに対してウォズニアックの学習サイクルは、複数回復習することを前提に、覚えた内容をそのままほぼ覚えていられる期間を調べたものです。
条件設定は違いますが、両方を合わせて考えると、だいたい1日後・1週間後・1ヵ月後に復習するとよさそうだということが見えてきます。
もちろん、特に大事なことでしたら、もっと繰り返し繰り返し学習すればより定着します。
しかし、それには学習計画の管理が複雑になります。
これらのバランスを考えると、計画的な復習は2~3回くらいで終わらせるというのが妥当なラインかもしれません。
等間隔に復習するのも効果アリ
なお、近年の研究では、間隔を徐々に広げるよりも、等間隔なほうが記憶に残りやすいことを示す結果も出ています。
ただし、等間隔に復習を割り振ろうとすると、ゴールを設定して、そこまでの期間を等分しなければいけません。
そのゴールを目前の小テストか、少し先の模擬試験か、遠くの入試か、どれにすればいいのでしょうか?
この答えは非常に難しい…。
ということで、「完璧」「最高」のやり方を追求せず、「細かいことは考えなくても、分散してやれば効率がよくなる」くらいに考えられるとよいのではないでしょうか?
【まとめ】
分散学習の基本は、1日後・1週間後・1ヵ月後の復習。
1週間後・2週間後・1ヵ月後のように調整してもOK。
やり忘れないように予定を管理することが重要。
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