富山市の機械メーカーである不二越の会長が、本社を東京に一本化すると発表した記者会見の席上で「富山から採用しない」と発言して炎上しているようです。
これに対し、県内の経営者団体・行政関係者・教育関係者から、「地方創生の機運の中、時代に逆光している」、「富山県民を侮辱している」、「出身地でレッテルを張るべきではない」、「富山の若者が閉鎖的とは思わない」と反論が噴出し、弁護士も「出身地を採用の判断基準の1つにするのは公正とは言い難く、就職差別」とし、富山県知事まで登場して「極めて残念」、「富山労働局を通じて公正・公平な採用を求める」との見解を示しているとのこと。
不二越会長の発言はバッシングされるべきものなのでしょうか?
会長は「偏見かもわからないが」、「富山に優秀な人材がいないわけではないが」と前置きした上で、「富山で生まれて幼稚園、小学校、中学校、高校、不二越。これは駄目です」「富山で生まれて地方の大学へ行った人でも極力採りません。なぜか。閉鎖された考え方が非常に強いです」と発言したそうです。
一般論で考えてみましょう。
どちらが良い悪いということではなく、出身地だけで教育を受けてその市の企業に就職をした人と、出身地とは別の地域で教育を受けたり就職したりする人とを比較した場合、思考の視点や環境への適応能力はどちらが高くなるのか?
ほとんどの方々は後者と答えるはずです。
もちろん、出身地だけで教育や就職をした人の中にも思考視点や環境適応能力が高い人もいますが、やはり一般的には少ないでしょう。
私がこの会長発言を擁護したいのは、先日このような数字を目にしたからです。
日本人のパスポート保有率は23%、20代のパスポート取得率は5.9%。
よくよく確認すると保有率と取得率は異なるので、20代の保有率は50%以上です!
ひどい数字マジックにまんまと騙されましたが(笑)、世の中でグローバル・グローバル化・グローバリズムなど声高に叫ばれている割には低いですよね。
同じG7の島国であるイギリス人のパスポート保有率は60%だそうです。
単純に比較はできませんが、イギリスでは、国民全体の保有率が日本の3倍弱なら20代の保有率は150%…。
これはありえませんから、ほぼ100%に近いのかもしれません。
いずれにせよ、若者には井の中の蛙にならず、大海を味わって欲しいものです。 ※
日本や海外の各地で、故郷で生活しているだけではできない経験を多くして欲しいものです。
そして、その経験を故郷や次世代に還元してくれたら言うことはありません。
もちろん、毎月日本と海外を往復している私はコーチングという形で、若者の皆さんにそれを伝えていくつもりです。
boys, be ambitious! like this oldman!!
少年よ、大志を抱け! この大芝コーチのように!!
※「井の中の蛙大海を知らず、されど空の深さを知る」という説もありますが、いずれにしても空だけじゃなくて海も知っている方がいいでしょう?
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。