前回紹介した成功する習慣 = キーストン習慣。
その3つの習慣は
1. 小さな達成感があること
2. ほかの習慣の「基礎」になること
3. 人生全体にポジティブな影響があること
です。
“水の怪物”マイケル・フェルプスが、これらの習慣をどのように活かしたか、3回に分けてみてみましょう。
1. 小さな達成感があること
2008年8月13日の午前6時30分、北京のオリンピック村のベッドで寝ていたマイケル・フェルプス氏は目覚まし時計の音で目が覚めました。
彼はベッドから起き上がり、すぐに彼の「習慣」を始めました。
スウェットパンツに着替え、朝ご飯を食べるために部屋を出ました。
当時、彼は週の始めに2つのレースに参加して、すでに3つの金メダル(通算9個)を獲得したばかりでした。
フェルプスの歴史的な「200メートルバタフライ」は朝10時に始まる予定でした。
彼はレース開始の2時間前にいつものストレッチを始めました。
腕から始まり、背中、足首へと続きました。
8時30分になると、プールに入って最初のウォームアップを始めました。
ウォームアップには正確に45分かかりました。
9時15分、彼はプールから出てレーザー・レーサー(競泳用水着)に着替え始めました。
とても密着性が高いため、これを着るのに20分かかりました。
その後、彼はヘッドフォンを耳に付けてレース前にいつも聴くヒップホップ曲とともに、開始を待ちました。
フェルプスは7歳の時に水泳を始めています。
彼のコーチであるボブ・ボーマン氏はフェルプスの才能を見抜いていましたが、その才能を最大限に引き出すためには習慣の力を利用する必要があるとわかっていました。
そこで、ボーマンはフェルプスに小さな達成感が得られる習慣を教えました。
キーストン習慣の特徴のひとつである小さな達成感とは、その名の通りの意味。
ある研究によると、小さな達成感は大きな力を生み出します。
コーネル大学のある教授は1984年に「小さな達成感を積み上げることは小さな優位性を積み上げることだ」と述べています。
「小さな達成感のある習慣を始めれば、体は自然に動き出してさらに達成感を求めます。」と。
小さな達成感を習慣的に得ることで自信が高まり、より大きな目標が達成しやすくなります。
フェルプスがいつも行っているストレッチや食習慣などは、小さな達成感を継続的に得るためのキーストン習慣です。
ボーマンは次のように説明します。
「レースの前に行うことは、多くの場合フェルプスに小さな達成感を与えます。
レース前にフェルプスが何を考えてるかを聞けば、特に何も考えてなかったと言うでしょう。
彼は決められた動作をしているだけです。
正確には、習慣に身を任せている感じです。
レースが始まる前の時点で、すでに彼の計画は半分くらい完了しています。
レース前のストレッチもウォームアップも、すべて彼が計画した通り。
さらに、ヘッドフォンからはいつもの曲が聞こえてきます。
彼にとって、本番のレースは習慣の中のひとつのステップに過ぎません。
彼にとってレースに勝つことは特別なことではないのです。」
キーストン習慣は小さな達成感を与えてくれます。
まずは、日々の生活の中でこのような小さな達成感を得られる行動を探してみてください。
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