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今年の6月に教育業界で著名な児童精神科医の佐々木正美先生が亡くなりました。

日本の発達障害教育の第一人者であり、『過干渉』という言葉を創り、正しい子育てのやり方を広めた方です。

著書は38冊あり、共著や翻訳などで携わったものを含めると70冊以上になります。

 

今でこそ多くの子育て本に「過干渉はダメ、過保護に育てるべき」と紹介されていますが、佐々木先生が書籍を出す前は『過干渉』という言葉はありませんでした。

過保護は悪い子育て法だという認識があったくらいです。

佐々木先生が出版した【子どもへのまなざし】という本が流行して、ようやく「過干渉が悪いのであって、過保護は良いこと」という認識が広まりました。

 

では、過干渉と過保護とは、どういった意味なのでしょうか?

 

佐々木先生の言葉によると

過干渉は子どもが望まないことを親がやりすぎてしまうこと

過保護は子どもが望むことを親がやりすぎてしまうこと

です。

 

例えば、お子さんが「今は勉強したくない」と考えているとします。

でも、勉強は大事なので、親として必要最低限の勉強を子どもにさせるべきでしょう。

子どもが暴れないレベルで勉強させることは良いことなのですが、やりすぎてしまって子どもが暴れだすのは過干渉になります。

 

次に、お子さんが「学校に送ってほしい」と思っているとします。

毎日思っていて毎日送ることができたら、過保護に育てられているということです。

 

私は、過保護が万能とは思いません。

でも、過干渉よりも過保護の方が、お子様にとってのメリットが多いと感じています。

 

子どもに社会性を伝える上で、多少干渉することは大事です。

ただそれをやりすぎてしまう(過干渉)と、子どもはどんどん荒れていきます。

一方、子どもが望むことをできる限り聞いてあげること(過保護)ができれば、子どもは親のことがどんどん好きになっていきます。

ですから、過干渉をやめて過保護に育てれば、子どもが荒れることはないのです。

 

もしも今、過干渉に育てているとしたら一旦やめて、過保護的に育てるようにしてみましょう。

いまさら方向転換できない、なんて思わないでください。

“君子は豹変す”

賢い人ほど、より良い方向へ自分を変えることに抵抗を感じたりしません。

 

 

さて、大人社会でも過干渉が問題視されるケースがあります。

 

右腕になるような人物が育たない…と社長が悩むケース。

 

ほとんど場合、社長の過干渉が原因です。

そりゃ社長が自らやった方がうまくやれるに決まっています。

だからと言って、社長が代わりにやったらいつまでたっても育ちません。

ただ、社長だって最初からうまくやれたわけではなく、たくさんの失敗をしているからこそ、最適・最速にできるようになったはずです。

なので、右腕候補にどれだけたくさんの失敗をさせるかがポイントになります。

でも、社長が彼(彼女)の近くにいたら、失敗する前に口出しして修正してしまって、失敗の機会を奪ってしまうことになります。

結局、育ちません。

 

といって口出ししないのは、見ていてイライラするので、 精神衛生上良くありません。

では、どのように対応すればいいのでしょうか?

 

オススメは、あらかじめ決めておいたところだけ報告するようにさせることです。

それに対して拒否権を発動することだけを、社長の仕事にしてしまいましょう。

一方で、自ら相談に来てくれれば乗ってあげるよ、と示しておくことも大切です。

こうすると一気に成長が加速されます。

 

この社長と右腕の話に、親と子どもを当てはめてみてはいかがでしょうか?

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