それは「日誌」です。
有名なところでは、経営の神様という異名を持つ松下幸之助、発明家のトーマス・エジソン、現代物理学の父アルベルト・アインシュタインなど。
世界で活躍する日本のスポーツ選手たち、本田圭佑・羽生結弦・高梨沙羅なども、日誌を書く習慣を持っているそうです。
「日記」ではありません、「日誌」です。
「日記」と「日誌」は似て非なるものです。
日記というのは単にその日あったことや、それに対する感想を思いつくままに書けばいいものです。
これではいつまでたっても目標に近づくどころか、現状が変わることすらありません。
一方、日誌は毎日の出来事を”分析”し”評価”する場所です。
毎日のできたこと・できなかったことを”分析””評価”することで、その要因を翌日の行動スケジュールに反映し、それを具体化していきます。
つまり、日誌をつけることで、自分の失敗パターンを修正し、成功パターンはより伸ばすことができるので、目標に確実に近づくことができるのです。
では、日誌を書くと具体的にどんな効果を得ることができるのか?
日誌を書く人と書かない人にはどんな違いが生まれるのか?
具体的にお話ししましょう。
もしあなたが設定した目標をまだ達成できていないなら、そこには障害となるなにがしかの問題があるはずです。
そして、医者が処方箋を出すために患者を問診して病気を特定するように、問題を解決、あるいは改善するには、まずその問題を正しく把握する必要があります。
なぜなら、問題がわからないのに解決策を考えることはできないからです。
逆に言えば、問題に気づくことができれば、その問題は8割方解決できたも同じです。
ですが、ほとんどの人はその問題に”気づく”ことができません。 なぜか?
では、どうすれば問題に気づくことができるか?
そこで役立つのが日誌です。
なぜなら、脳科学の研究によると、文字を書き続けることで思考が深まり「気づく力」が格段に高まることが分かっているからです。
つまり、日誌で自分の一日を振り返り、それを書き出すことによって、自分の問題に自分で気づくことができるようになるのです。
一方、日誌を書くことで自分の行動の問題に気づくことができた人にとって、どうすればそれを解決できるかを考えるのは難しいことではありません。
より効果的かつ効率的な改善行動を考え、それを次に反映することができます。
そして、これを繰り返すことによって、行動の精度はどんどん上がってい くのです。
「目標を達成したい」と願いながら一向にそこに近づかない状態が続くとどうなるか?
そう、モチベーションがどんどん下がっていきます。
その結果、目標を立てた時は一時的にテンションが上がってやる気になっていたのに、結局、モチベーションが続かず一ヶ月と持たずに挫折してしまう人が後を絶たないのです。
一方、日誌をつけることで行動の精度がどんどん上がっている人は、それに伴って着実に成果が出始めます。
自分が日々成長し、進化していることを実感できれば、モチベーションが続かないなんてことはまずありません。
それどころか毎日、満足感や充実感が得られ、自分に自信を持つことができるようになるので、目標を達成するための行動を継続して行うことができるのです。
目標が達成できずに終わるとどうなるか?
ある人は「自分は意志の弱いダメな人間だ」と自分を責めます。
またある人は、目標を達成できなかったという事実から自分を守るために、同僚や家族に愚痴や弱音を言ったり、あるいは誰か他の人や社会の責任にしようとします。
いずれにしても、こういった行為は自分のセルフイメージを大きく下げることになります。
人間は自分がイメージする以上のことはできません。
なので、この負のスパイラルに陥ると、人はどんどん理想とするゴールから遠のいていくことになるのです。
一方、日誌をつけることで、モチベーションを下げることなく行動し続けている人は、次々に目標を達成していきます。
最初は小さな達成かもしれません。
ですが、それが成功体験となって「自分にはもっとできる」と自信がつきセルフイメージもどんどん上がっていきます。
その結果、より大きな目標に向かって行動するという好循環が生まれるのです。
さあ、今日から日誌をつけましょう!
日誌帳を買ってから…ではなく、チラシの裏でもかまいません。
まずは始めて、後で日誌帳に貼り付ければいいのです。
今日から始めましょう!
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