辛い時にかみしめたい中国古典3つの名言

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前回の投稿にもあるように、人生では苦境に耐えるべき時があります。

そんな時にかみしめたい名言を、中国古典から紹介しましょう。

いずれも四書五経(大学・中庸・論語・孟子、詩経・書経・礼記・ 易経・春秋)の孟子にある言葉です。

 

名言1:

「天の将(まさ)に大任(たいにん)を是の人に降さんとするや、必ず先ずその心志(しんし)を苦しめ、その筋骨を労せしめ、その体膚(たいふ)を餓えしめ、その身を空乏(くうぼう)にし、行いには其の為す所を払乱(ふつらん)せしむ。心を動かし、性を忍び、其の能(よ)くせざる所を曾益(ぞうえき)せしむる所以(ゆえん)なり。」

意味:

天が人に重要な任務を与えようとしたときは、必ずその人の心を苦しめ、肉体を疲労させ、生活を困窮させ、やる事なす事すべてがカラ回りするような苦境に陥れるものだ。それは天がその人の心を鍛え、忍耐力を増大させ、できないことをできるように育て上げようとしている何よりの証拠なのだ。

 

聖書にも「神は乗り越えられない試練は与えない」という意味の一節があるそうですが、それと似ていますね。

苦境や逆境は成長する(次のステージへ進む)ために天が授けてくれた贈り物と捉えて、未来へ向けて前向きになりましょう。

 

名言2:

「海を観る者には、水を為し難く、成人の門に遊ぶ者には、言を為し難し。」

意味:

海を見た人は川を見ても驚かず、聖人に学んだ人は妄言に惑わされない。

 

別の解釈もあります(特に後半)が、様々な経験をすることによって人間が大きくなることを意味しています。

大きくなるのはもちろん体ではなく、度量のこと。

今ある辛苦は、自分自身を大きくするための貴重な経験と考えられるといいですね。

 

名言3:

「心を忘るること勿(なか)れ。助けて長(ちょう)ぜしむること勿れ」

意味:

(努力する)心を忘れてはいけないが、結果を急いで無理に成長させてはいけない。

 

困難を乗り越えようと努力しているのに、なかなか結果に結びつかないという時も焦らないことが大切です。

早く楽になりたいからと無理に結果を出そうとすると、どこかへ悪影響が出てきます。

すぐ解決するに越したことはありませんが、そうならなくても慌てずに努力を続けましょう。

 

艱難辛苦にあった時は、それを自分が成長するためのチャンスと捉え、その経験を自分の財産とし、たとえ時間がかかっても努力を欠かさずに、必ず乗り越えていきましょう!

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