いくら「怒らないようにしましょう」と言われても、いくら「怒らないようにしよう」と思っても、お子様の言動にイラっとさせられることは多いでしょう。
おそらく100人中100人の方が一度はイライラしたことがあるはずですし、100人中70〜80人くらいの方は毎日イライラしているのではありませんか(笑)?
でも、それが普通なので悲観する必要はありません。
ただ、このイライラを減らすことができたら嬉しくありませんか?
実は、人間がイライラするメカニズムを理解すると、イライラが少し解消されます。
< イライラは二次感情と認識する >
二次感情とは、二番目に来る感情ということです。
例えばあなたのお子様が、あなたとの約束を破ったとします。
それに対して、あなたがイライラしたケースで考えてみましょう。
子どもに約束を破られた(事象)
↓
裏切られて悲しいあるいは寂しい(一次感情)
↓
その反動としてイライラする(二次感情)
このようなメカニズムで、イライラはやってきているのです。
もしあなたが何かにイライラしたら、一次感情は何かを考えるようにしてください。
そして、お子様へ「どうして!」とイライラをぶつけて詰問するのではなく、「裏切られて悲しかった(寂しかった)」と一次感情を伝えてみてください。
< イライラはどういう流れで来るのか考える >
次に意識すべきなのは、イライラがどういった波でやって来るのか考えるということです。
多くの方の場合、以下のような流れになるのではないでしょうか。
何かが起きる
↓ 一瞬
一次感情がやってくる
↓ 一瞬
イライラが始まる
↓ 数秒
イライラが最高潮に達する(怒る)
↓ 数十分後
イライラがちょっと収まる
↓ 数時間後
イライラがかなり収まる
↓ 数日後
イライラした理由を忘れ始める
↓ 数週間後
イライラした理由をほとんど忘れてしまう
つまり「時間が経つとイライラは減る」のです。
出来事の数秒後でピークに達し、そこからは減少することがほとんどです。
ならば、こう考えることはできないでしょうか?
「イライラする出来事が起きたら、少し待てばイライラが減るかもしれない。」と。
例えば、お子様が勉強すると言っていたのに、ゲームをしていたとします。
普段なら見た途端に「なんでゲームしているの!」とイライラが爆発すると思います。
しかし、ここで一旦その場を離れ、
・深呼吸をする:5秒
・10数えてみる:10秒
・トイレに行く:1〜2分
・表に出る(コンビニ・散歩):5〜10分
のどれかをします。
するとだいぶイライラが減っているので、お子様にも冷静に話すことができそうではありませんか?
気持ちが落ち着いた後で「何か手伝えることある?」と言いながら、飲み物でも持っていけばよいのです。
< すべてのイライラは価値観の相違から起きる >
最後にとても大事なことをお伝えします。
それは「イライラの原因は価値観の相違」ということです。
宿題の例なら
・あなたの価値観
中学生なら自宅で数時間は勉強すべき
ゲームの前に宿題を終わらせる
・お子様の価値観
宿題をやっておけば勉強時間は関係ない
宿題はゲームをしてからでもできる
という価値観のズレが起こっています。
このズレがイライラの原因なのです。
ここで考えなければならないのは「中学生なら自宅で数時間は勉強すべき」という価値観と、「宿題をやっておけば勉強時間は関係ない」という価値観のどちらが正しいかは分からないということです。
親としてのあなたの価値観も、お子様の価値観も、生まれてから今までに受けた様々な影響(時代背景・先生・友人・本・テレビ)で作られたものです。
どちらが正しいかではなく、時代や周囲などの影響によって、「自分が正しいと思うこと(価値観)」が決まっていくのです。
ですから、自分の価値観を押し付けるのではなく、子どもの価値観を受け入れてあげることも大切です。
それを理解しておくと、怒りの原因となるイライラが少し減るでしょう。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。