前回の記事でお伝えしたように、お子様に未来の存在を気づかせることが大切です。
不合格という結果になった試験に対して、「なぜ」「どうして」とその原因を責めるばかりでは、未来へ目を向けられません。
「何やってるんだ」とお子様を叱咤して未来へ目を向けさせる方法もあるでしょうが、叱咤より更に効果的な声掛けがあります。
それは、
「試験で合格して、どうしたかったのか?」
という質問です。
どうしたかったのか…、どうなりたかったのか…、と改めて聞かれることで、お子様の思いがあふれてきます。
合格して家族に喜んでもらいたかった。
合格して◯◯ちゃんと一緒に通いたかった。
合格して皆に自慢したかった。
お子様の思いを聞き出したら、
「じゃあ、その学校を卒業した後は、どうなりたかったのか?」
と、将来について質問し、大人になってからの夢まで話を聞いてあげます。
すぐに答えが出てこない場合もあるでしょう。
しかしながら、どの大学に行きたいのか、どんな職業につきたいのか、どんな結婚をしたいのか、どんな家庭を築きたいのか、どれだけ有名になりたいのか、どれだけ稼ぎたいのか、どれだけ社会貢献したいのか、等々どのような答えも、夢の行き着く先は「幸せになる」ことのはずです。
「夢を叶えるためにはどうしたらいいのか?」
「幸せになるためにはどうしたらいいのか?」
ということについて真剣に対話をすれば、未来へ目を向けることができます。
同時に、過去にどうすればよかったかという冷静な反省と、今どうすべきかという意欲が湧いてきます。
漠然と過去にどうすればよかったかを考えても、なかなか「これだっ」というものには辿りつけません。
それは当然のことで、失敗や問題点は一つの原因で起こるのではなく、様々なことが複合的に絡み合って起きているからです。
そこで、「心・技・体・環境・習慣」の5つの観点から分析をしてみましょう。
やる気や緊張など心の観点、各科目の習熟度など技の観点、試験当日の体調など体の観点、家族や学校など環境の観点、そして普段の生活習慣の観点。
それぞれの観点から分析してみると、どうすればよかったかを冷静に捉えることができます。
この時に気をつけるべきことは、すべての観点でダメだったと分析しないことです。
5つの観点のうち2つ以上は、過去の状況でもよかったと分析をしましょう。
その上で、ダメだった観点を未来に向けて今どうすべきか、何を改善すればよいかがハッキリすれば、早い段階で次の一歩を踏み出すことができます。
これらの分析を一緒に行い、改善点を話し合い、未来へ向けて応援するのが、私の提唱するコーチング「ブレイキングコーチ」です。
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