不合格との向き合い方①

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前回の記事でお伝えしたように、お子様に未来の存在を気づかせることが大切です。

 

不合格という結果になった試験に対して、「なぜ」「どうして」とその原因を責めるばかりでは、未来へ目を向けられません。

「何やってるんだ」とお子様を叱咤して未来へ目を向けさせる方法もあるでしょうが、叱咤より更に効果的な声掛けがあります。

 

それは、

「試験で合格して、どうしたかったのか?」

という質問です。

 

どうしたかったのか…、どうなりたかったのか…、と改めて聞かれることで、お子様の思いがあふれてきます。

合格して家族に喜んでもらいたかった。

合格して◯◯ちゃんと一緒に通いたかった。

合格して皆に自慢したかった。

 

お子様の思いを聞き出したら、

「じゃあ、その学校を卒業した後は、どうなりたかったのか?」

と、将来について質問し、大人になってからの夢まで話を聞いてあげます。

 

すぐに答えが出てこない場合もあるでしょう。

しかしながら、どの大学に行きたいのか、どんな職業につきたいのか、どんな結婚をしたいのか、どんな家庭を築きたいのか、どれだけ有名になりたいのか、どれだけ稼ぎたいのか、どれだけ社会貢献したいのか、等々どのような答えも、夢の行き着く先は「幸せになる」ことのはずです。

 

「夢を叶えるためにはどうしたらいいのか?」

「幸せになるためにはどうしたらいいのか?」

ということについて真剣に対話をすれば、未来へ目を向けることができます。

 

同時に、過去にどうすればよかったかという冷静な反省と、今どうすべきかという意欲が湧いてきます。

 

漠然と過去にどうすればよかったかを考えても、なかなか「これだっ」というものには辿りつけません。

それは当然のことで、失敗や問題点は一つの原因で起こるのではなく、様々なことが複合的に絡み合って起きているからです。

 

そこで、「心・技・体・環境・習慣」の5つの観点から分析をしてみましょう。

 

やる気や緊張など心の観点、各科目の習熟度など技の観点、試験当日の体調など体の観点、家族や学校など環境の観点、そして普段の生活習慣の観点。

それぞれの観点から分析してみると、どうすればよかったかを冷静に捉えることができます。

 

この時に気をつけるべきことは、すべての観点でダメだったと分析しないことです。

5つの観点のうち2つ以上は、過去の状況でもよかったと分析をしましょう。

その上で、ダメだった観点を未来に向けて今どうすべきか、何を改善すればよいかがハッキリすれば、早い段階で次の一歩を踏み出すことができます。

 

これらの分析を一緒に行い、改善点を話し合い、未来へ向けて応援するのが、私の提唱するコーチング「ブレイキングコーチ」です。

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